アメリカ横断#2【スタート】
どうも、NORIです。
今回はアメリカ横断した時の話。
前回のアメリカの話でキッカケについて書きました。今回はその後の話で、アメリカに着いたところから。
まず、アメリカ行きのチケットで全財産を使ってしまったあと、バイトをしてお金を貯め、100円均一で旅に必要なものを買いそろえた。歯磨きや洗濯に必要な洗剤など、後はユニクロで服などを少し買った。
そして出発する時には、手元には7万円があった。
「これで行くしかない。」
ロサンゼルスからニューヨークまで横断するには、バスや電車でどう計算しても交通費だけで10万くらいは掛かる。そこにプラス宿泊費と食費がかかる。
うーーん、、、
なかなか厳しい旅になりそう。。。笑
食費は一日1ドルで、宿泊費は野宿にして、ヒッチハイクで移動して、どうしてもヒッチハイクできなさそうなところや、怖くて野宿できなさそうなところだけお金を使う。。。
これで行こう。
こんな感じで楽観的に計画を立てて、7万円の内4万を口座にいれクレジットカードで使いために。残りの3万で食費や必要なものに使おう、と
出発は羽田空港から。
夜に離陸する便だ。
羽田空港についてブラブラ歩いているだけでこれからの旅にワクワクしていた。
そして飛行機に乗り込み
約11時間のフライトへ。
機内食はお金がかかるようになっていたので、何も食べなかった。
空腹に耐えながら寝ていたら、気が付いたらロサンゼルスへ到着していた。飛行機から降りて入国審査の長蛇の列に並ぶ。
前の人たちがペラペラと英語を話して順番に入国審査を抜けていく。
そこでようやく気が付いた。
「僕は英語が話せない。。。」
日本人の人も順番に抜けていくが、片言でも英語を話して抜けていく。。。
入国審査で聞かれることと、どう受け答えしたら良いかを調べた。
とりあえず、目的を聞かれたら「サイトスィーイング(観光)」と答えれば良いことは覚えた。次に泊まるところを聞かれたら、友達の家と答えれば良い。(当然ロサンゼルスに友達はいない。泊まるところを答えないと不味いらしい。)
言うことは分かったし、何とかなるだろう。。。
と思ってが、だんだん自分の番が近づくにつれ緊張してくる。
僕の列では入国審査官のレーンが二つあって、黒人の女性が審査するレーンと、白人のゴリゴリマッチョ(マジで怖い)のいかついレーン。
どうか女性のレーンに行きたいところだが、
僕の前の人が女性のレーンに行ったので、必然的に僕は白人ゴリゴリマッチョのレーンだ。そしてゴリゴリが指で僕にこっちにこいとジェスチャーしてきた。
「ああ、怖すぎる、、、」
と思いながら恐る恐るレーンに向かう。頭の中では、なんて答えるかを何回も趣味レーションしていた。。。平然とした顔をしていたがかなり頭はテンパっていた。。。
そしてゴリゴリの第一声が
「How are you」
テンパりまくって真っ白になっていた僕は、その第一声に「How are you...」と答えた。
そう答えて3秒くらい会話が止まり
ゴリゴリの顔が「あ、こいつはダメだ、、、」みないな表情でひとり首を振っていた。。。
その表情を見た後に僕は理解した。
「あー、How are youをHow are you返ししてしまった。。。」
やってしまった。。。
その後、ゴリゴリは何も話さず、全てジェスチャーで
「ここのカメラを見ろ」「ここに指を置け」など無表情で指示してきた。。。
一通りが終わって「もう行け」とジェスチャーで出口を指さされ
最後にゴリゴリが「あ、ありがとう」と片言の日本語で言われた。
少し嬉しかったが、僕の心は
英語が話せないことによるこの先の旅が不安だった。
そして荷物を取って、
空港から出た。外は暗くてもう夜になっていた。確かアメリカ時間で20時くらい。
アメリカの空気を吸うと、少し乾いた空気だったのを覚えている。
やっと旅が始まるとワクワクはしていたが、その時は英語が話せないことによる不安の方が大きかった。。
こんな感じで僕の横断の旅はスタートした。
初日に英語が話せなかったことを忘れて、高を括っていた変に勢いに乗っていた僕を入国審査はぶち壊してくれた。
さあ、まずはどこに向かおう。。。